富士通川崎合唱団は、3月25日(土)、川崎工場隣りにあるケアネット(※)で、昨年のクリスマスコンサートに続きスプリングコンサートを行いました。今回も、クリスマスコンサート同様、センターの利用者さんと職員の皆さん向けのコンサートとして開催させていただきました。
※富士通のグループ会社で介護支援事業を行っている企業です。
朝からあいにくの雨模様ではありましたが、桜も咲き始め春の訪れを感じる穏やかな週末を、たくさんのお客様に春にまつわる歌、元気になれる歌で楽しんでいただきました。
オープニングは、~春は名のみの風の寒さや~の出だしで始まる「早春賦」。
長野県安曇野の早春の情景を歌ったといわれる唱歌です。この歌を聴くと雪解けの待ち遠しさ、日ごとに暖かくなる春の日差しを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
そして2曲目も、有名な唱歌「朧月夜」。
大正時代に作られた歌ですが、今なお、ポップスにアレンジして歌われたり、海外のアーティストにもカバーされたりしている美しい曲です。会場では、一緒に口ずさんで歌ってくださるお客様もいらっしゃいました。
次に、当合唱団の指揮者が合唱編曲した「春の唱歌メドレー」。
「春の小川」から始まり、「春よ来い」「どじょっこふなっこ」「春が来た」と、誰もが知っている春の歌オンパレードを、女声と男声それぞれで歌い分けたり、掛け合ったりして、楽しい演奏となりました。
今までのコンサートであれば、お客様と一緒に歌うコーナー等を設けておりましたが、中々、そういう対応がしにくい状況ではありますので、春の花やドジョウやフナなどのイラストを用意し、目でも、これらの唱歌の雰囲気を味わっていただく演出を行いました。
4曲目は、春の歌ではありませんが、爽やかで軽快な古き良きポップス「デイ・ドリーム・ビリーバー」を忌野清志郎さんの日本語カバーバージョンで歌いました。
よく知られている曲ということもあり、お客様も弾むリズムに乗りながら聴いていただけたと思います。
そのあとは、趣を変えて「草原の別れ」という美しい混声四部合唱を披露しました。
この曲は、故郷や友を想いながらも新しい一歩を踏み出そうとする旅立ちの歌詞で、春という、別れと新しい出会いの季節によく合う楽曲です。そのイメージを感じていただけるように、しっとりと、しかし力強く歌いました。お客様の心に響いていたらうれしいです。
6曲目、ラストは宮崎駿監督のジブリ映画「トトロ」から「さんぽ~となりのトトロ」をメドレーで元気よく楽しく演奏しました。
アンコールの拍手の中、最後に聴いていただいたのは、中島みゆきさんの「糸」です。巡り逢う人との出会いの大切さを、縦の糸と横の糸が織りなす布にたとえた名曲です。
こうして、短い時間ではありましたが、今年の春もまた、楽しみに集まってくださったお客様と一緒にステキなひとときを過ごすことができました。合唱団の新しいユニフォーム「リンゴとコッペパン」のカラフルなTシャツもコンサートに花を添えることができました。
コンサート終了後、施設利用者の方々が作ってくださった、とてもきれいな押し花のしおりをいただきました。施設で大切に育てたお花だそうです。
次回も是非、施設のみなさまに笑顔をお届けできるように、さまざまなレパートリーの曲を練習してコンサートができればと思っています。
富士通川崎合唱団は、武蔵小杉のユニオンビルやオンラインで練習を行っています。
合唱にご興味のある方は是非、ご連絡をお待ちしております。
《お知らせ》
富士通川崎合唱団はこれからも「メンバーとお客様の安全、安心」を第一に考えながら活動を続けてまいりますので、応援よろしくお願いいたします。
これからは、8月に行われる神奈川県合唱コンクールを次のターゲットとして活動を行ってまいります。次回ステージは2023年6月に行われる第66回神奈川県合唱祭に出演の予定です。どうぞお楽しみに!