～富士通川崎合唱団スプリングコンサート2021～

　富士通川崎合唱団は、2020年度すべての対外的な演奏活動、集合しての合唱練習を自粛してまいりました。しかしこのサイトの記事でもご紹介してきましたとおり、オンライン練習の開催、およびリモート合唱の制作を行うことで、合唱団としての活動を継続することができました。この一年、私たちの演奏を視聴し、またさまざまなメッセージを寄せてくださったすべての方々に深く感謝いたします。ありがとうございます。

　今年もまた春がめぐってきました。例年であれば、春まつりやスプリングコンサートなどいくつかのステージに出演していますが、まだ実際の演奏を聴いていただくのには難しい状況です。そこで、いつも演奏を聴いてくださるお客様へのお礼の気持ちをこめて、12月のクリスマスコンサートと同様に、あらたに制作するリモート合唱と過去のステージ演奏の音源を組み合わせたオンライン・ミニコンサートを開催することとなりました。

　「富士通川崎合唱団スプリングコンサート2021」では、毎年演奏している春の唱歌と、明るいポップな曲を選んで、三曲お送りいたします。そろそろ梅雨のシーズンを迎える時期の公開となってしまいましたが、2021年の春の思い出とともにお楽しみいただければさいわいです。

～富士通川崎合唱団スプリングコンサート2021～　演奏プログラム

第一曲：朧月夜
　私たちの春の愛唱歌ともいうべき「朧月夜」。毎年、春のミニコンサートなどで歌い続けてきた曲ですが、今回はリモート合唱としてお届けします。
 動画に使用した写真は団員・OB有志とそのご家族から寄せられたものです。一面の菜の花、田んぼや里山の情景、そして夜空にほのかにかすむ朧月……。美しい春の風景をどうぞお楽しみください。

第二曲：サッカーによせて
　川崎市合唱連盟主催の「第29回コーラルフェストかわさき（2019年2月3日）」という合唱祭で演奏したときの音源です。躍動感にあふれたこの曲は、前だけを見つめてただひたすら走り続けた青春の日々を思い出させます。なかなか出口の見えない日々が続きますが、この曲で歌われているように、いろいろな不安を「ちからいっぱい蹴り返し」て、みなさまとともに元気な日々を送れますよう心から願っています。

第三曲：デイ・ドリーム・ビリーバー
　忌野清志郎さんの歌声によるTV-CMでもおなじみの「デイ・ドリーム・ビリーバー」です。オンライン練習を始めて一年あまり……。一度も集まって歌ったことがない《新曲》としては、当団初めての発表作品となります。
 甘くちょっと切ない歌詞は、同じ場所で合唱ができていた頃の思い出、そしていま、思い切り歌うことはできなくとも前を向いて歩いていこうという、私たちの現在の想いとも繋がります。“彼女”と”僕”の思い出のかたちを通して、《今ならでは》の富士通川崎合唱団の姿をどうぞご覧ください。