「Missa super "Dixit Maria"」(Hans Leo Hassler作曲)Motett

Dixit Maria(マリアは言った)
ラテン語と日本語訳

 Dixit Maria ad Angelum:  天使に向かってマリアは言った

 Ecce ancilla Domini,
   fiat mihi secundum verbum tuum.

 神よ、このはしために目を向けてください
   あなたのお言葉の通りに
      私の身に成就しますように

単語の意味
 複数の意味をもつ単語については、今回の詩に必要なもののみ掲載しています

 dixit  話す、述べる、語る (dico)
 Maria  マリア
 ad  〜へ、〜に向かって
 angelum  天使
 ecce  見よ
 ancilla  はしため、女奴隷
 Domini  神の
 fiat  成る、起こる (不規則動詞fio)
 mihi  私に
 secundum  〜に沿って、従って
 verbum  言葉
 tuum  あなたの

解説

新約聖書、ルカによる福音書の1.26節〜38節「イエスの誕生が予告される」

大天使がマリアに受胎告知を行う(第28節 天使祝詞 Ave Maria)。
マリアは驚いて、「私は男の人を知りません」と答える。
それに対して天使は、マリアの親類の女であるエリザベトもまた高齢で不妊の女であったのに子を身籠っている、神にできないことはない、と告げる。
マリアは神の御業の不思議を畏れて、「あなたのお言葉のとおりになりますように」と天使に答える(第38節)。



新共同訳聖書 ルカによる福音書1.38

マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」そこで天使は去っていった。


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