2006年春まつり曲紹介


演奏曲

早春賦 詩:吉丸一昌 曲:中田 章 編曲:林 光
さくら(独唱) 作詞:森山直太朗、御徒町 凧 作曲:森山直太朗
編曲:大田桜子
Ave regina caelorum
(めでたし、天の元后)
曲:F.Guerrero(ゲレーロ)
Now is the month of Maying
(今や五月の季節)
曲:T.Morley(モーリー)
作詞:竹島羽衣 作曲:滝廉太郎 編曲:大川八朗



演奏曲紹介

早春賦
吉丸一昌が、長野県安曇野の早春をイメージして作った詩に、日本歌曲、特に唱歌の分野で活躍した中田章が作曲した歌です。早春というのは一般的に二月末から三月初旬を指すそうですが、長野県の早春は三月末くらいを指すのかも知れません。春はまだ浅く風は冷たいけれど、木々や鳥達に近づく春を感じる、そんなイメージの曲です。

さくら(独唱)
春の別れといえば卒業です。これまで共に歩んできた友人たちと別れて新しい世界へと旅立つことへの期待とほのかな感傷。大人になるとそんな瑞々しかった時代を忘れてしまいがちですが、明るい希望に満ちたこの曲を歌いながら、ほんのひと時学生だった頃のことを思い出してみたいものです。

Ave Regina caelorum
キリスト教のもっとも大きな祭日のひとつに復活祭があります。復活祭は毎年移動する祝日で、三月末から四月下旬までの間に行われます。この曲は、二月頃から復活祭直前までの期間、聖母マリアのためのアンティフォナとして歌われる曲です。ポリフォニー形式の流麗な旋律の流れをお楽しみください。

Now is the month of maying
五月、欧州の北の方でも春まっさかりです。雪も氷も消えて、暖かな陽射しの中、花々に囲まれて若者達は恋の季節を迎えます。この曲は、教会で演奏されるための宗教曲ではなく、世俗曲と呼ばれるものです。吟遊詩人や村の歌い手が、人々の日常生活や恋愛模様、お祭りの様子などをいきいきと歌っている様子が伺えます。

わずか23歳で夭折するまでの間に、「荒城の月」「箱根八里」などの名曲を残した滝廉太郎21歳の時の作品です。隅田川沿いの桜、行き交う船と朧月。春宵一刻価千金という言葉がふさわしい、絢爛たる春のたたずまいを感じていただければさいわいです。

演奏者

 指揮:加藤雅子
 合唱:富士通川崎合唱団