2012年全国大会所感 みなさん全国大会遠征お疲れさまでした。 当日は素晴らしく晴れ渡った空のもと、思い切り演奏できたのではないかと思います。 表彰式まで手を抜かない!作戦も大成功でした。 そして、7年間のコンクール職場部門全国大会連続出場、これは本当に大変なことです。仕事や家庭の都合もある中で、いろいろと大変なこともあったかと思いますが、一人も欠けることなく舞台に立つことができ、思い出に残る良い遠征となりました。遠征準備をしてくださった方々には心から感謝いたします。本当にありがとうございました。 そして長い歴史のある職場部門もとうとう今年度で統合されることになりました。 私が合唱を始めたころは、職場合唱というのは非常に華やかな存在であり、朝日のコンクール(全日本合唱コンクールのことです)以外にも、産業人合唱フェスティバル、産業音楽祭などが行われ全国大会の受賞団体はラジオ放送がありました(一応言っておきますが、テレビのない時代ではありません。さすがにテレビ放送するほど合唱がメジャーでなかっただけです)。 近年は参加団体数も減少し、何年も前から「コンクールの一部門として維持できなくなる」という危機意識がありましたが、とうとう今年度がラストとなってしまいました。 そんな職場部門の最後の7年間、神奈川県では2012年以外は唯一の参加団体として、関東大会でも2008年〜2011年は一団体のみという中、富士通川崎合唱団は職場の灯を守り続けてきました。「富士通の釜の飯を食った」メンバーだけでこれを維持し続けてきたことは誇りに思ってよいと思いますし、有形無形さまざまな形でご支援いただいた方々には本当に心から感謝しています。 来年度からは新しい部門編成に変わります。落ち着くまでは数年いろいろあると思いますが、コンクールに出て自分を磨き評価されることは、決してマイナスになることはないでしょう。我々の音楽活動とは何かを考えながら、これからも無理のない範囲で挑戦していけるとよいと思っています。みなさんはいかがお考えでしょうか。 さて、コンクールの結果とそれに関しての所感を少しだけ書いておきます。 すでにかなり時期を逸していますので何人の方に読んでいただけるかわかりませんが。 まず、順位表です。 こちら⇒☆ に順位表を、 こちら⇒☆ にこの7年間の受賞分布一覧を掲載しましたので、ご一読ください。 結果はみなさんご承知の通り、11団体中11位の銅賞でした。 演奏は、富士通川崎合唱団としてとてもよいものだったと感じています。 もちろん細かいところには反省どころが多々あり、念願の銀賞に手が届かなかったことについては大変悔しく残念なことではありますが、みなさんの意気込みが外にもつたわるかたちの熱演であったのではないかと思います。なによりも、舞台上でみなさんがとてもいきいきした顔で演奏していたこと、歌い終わった後も充実感に満ちていたことが、私にとってもっとも嬉しいことでありました。 審査結果については忸怩たる思いもないこともないのですが、我々の演奏にみるべきところを感じてくださった方もいらっしゃるようです。何人かの方のお話を伺う機会がありましたが、音程や声などについていくつかの苦言も呈されましたが、富士通川崎合唱団の音楽というものがつたわっているのだな、これを表現したいと思って練習したことが分かってもらっているなと感じることが多々ありました。 課題曲は音楽の流れ、どんなストーリーであるかを示すという点でとてもよい演奏であったと思います。最初の曲ということで何かと緊張しがちな部分はありますが、各パートの練習の成果がよくあらわれた演奏となりました。 自由曲については、やはり現代曲ということで特にシビアな音程をしっかりみせていくことが大切なのですが、その部分が甘かった、不安定であったことが、(減点法でみられるコンクールとして)厳しい採点につながったのだと思います。また、舞台上ではそうは思いませんでしたが、客席での反応から、声の鳴り、響きがもっとあればよかったということが感じられました。 簡単に言ってしまえば、発声の基礎力不足ということがあげられるかも知れません。多少の粗を払拭するくらいの魅力的な声で聞き手を圧倒する、というのが一つの解であるとするならば、我々はまだそれを掴み取っていない。それらの点については真摯に反省しこれからの練習の目標にしていくべきではないかと思います。 練習前の発声で最近特に力を入れていますが、正確な音程練習の繰り返し、指定された速度でたゆみなく声を出す、といった、運動でいえば素振りや型の練習をもっと取り入れていくことなどで、一人一人が確実な力をつけていくことができるようにしていきたいと考えています。 2012年はアトレでの演奏からはじまって、第8回演奏会、全国大会と、「外に向かってアピールする力」が大きく成長してきました。「富士通川崎合唱団の音楽はこれだ!」というものを、何かしら示すことができたことは、とても大きな収穫です。 一つ一つの成果に自信をもって、これからも地道な練習、プラスいろいろ新しいことに挑戦していきながら、我々らしい良い音楽を作っていけるようにがんばっていきましょう! 2013年1月23日 加藤雅子 |