関東大会審査員講評


片山みゆき氏:
メンバーおひとりおひとりが積極的に「アンサンブルづくり」に関わっていらっしゃるのが伝わってくる演奏でした。
各パートのフレーズの形(頂点の音への意識、音程、まとめ形など)が更にそろうこと、また、各パート間のバランス(音量、音楽的勢いなど)が整うと、より安定した立体感あふれる演奏が楽しめるのでは?


鈴木茂明氏:
課題曲:
出だし下からしゃくらない。Sop朝一番のせいか高音からの出がピッチ低い。各パートの等質等量の基本をもう少し考えたい。主題、主旋の確認と表出の仕方をもう少し工夫したい。

自由曲:
主旋及びフレーズの表現をより明確、丁寧に歌いたい。全体的には職場でこれだけ歌えれば立派です。


長谷川久恵氏:
課題曲:
段落の扱いについて:各段落のおさめが必要です。曲の構成がもっとはっきり見えてくることでしょう。Sopが終止支配している。声部バランスを整えましょう。

自由曲:
各声部線がもっとくっきりと見えたい。そして、その線同志の絡み合い、関連が聞こえてくるように仕立てましょう。光と影、栄光感が出ますように。

3曲とも曲の最終終止感が中途半端にならぬように。


樋本英一氏:
課題曲:
ひびきのポイントが広すぎてひびきがまとまらない。Sanctaの「S」を通った前の高いところに「a」が生まれるようなひびきの線、息の線をイメージできるとひびきのある声になる。息の抑揚はよく出せている。

自由曲−1:
二分音符以上のロングトーンについては良いのだが、それ以下の音符についてニュアンスがあいまいである。課)の欠点もその一因であるが、この時代、種類の音楽で一音一音のニュアンスは本質であるので心して臨みたい。

自由曲−2:
課)で良かった息の抑揚が表現しきれていない。


渡辺三郎氏
とてもいい流れでしたが、早朝のせいか声のコンディションに問題がなかったでしょうか?声が重く、ピッチがなかなかきまらなかったように思います。

音域が狭いことでしょうか。Ave reginaがいちばん安定してましたね。


(以上原文ママ)

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