関東大会感想 まず、富士通川崎合唱団創部初の全国大会出場おめでとうございます。 またまた金賞該当なしの銀賞であったことが残念でもあり悔しくもありますが、全審査員が我々の団に一位をつけてくれたということは大変嬉しいことだと思います。 全国大会は強豪団体も多く出場してきます。胸を借りるつもりで、のびのびと演奏できるといいと思います。 審査員講評: 今回は審査員講評が出ています。こちらに全文を掲載してありますので、よく読んでおいてください。「なるほど」と思うコメントもありますし、もしかしたら「??」という部分もあるかも知れませんが、ひとつひとつを丹念に読み込んで、次の演奏にいかしていきましょう。 審査員講評はこちらから→☆ 演奏内容: まず、全体的に非常に積極的な演奏ができるようになってきました。一度コンクール本番を踏んだことで自信がついたこと、カルテット練習の効果などがあると思います。音程や音量などは各人でいろいろありますが、とにかく一人一人ができる範囲での表現をしようとする意思が曲を活き活きしたものにしていると思います。 この点は全国大会へ向けて、さらに伸ばしていきたいと思います。 反対に、まだまだ不十分だと思われることは、講評にも書かれているようですが、 ・フレーズの行き先が不明確であること ・カデンツが決まらないこと の二点です。 フレーズの入りについてはかなり意識が挙がってきていますが、フレーズの終わりに向かって、「どこに着地したいのか」分かる演奏になっていません。 緊張して息が続かなかったり腹筋がもたなかったりということから、物理的にできなくなってしまっているのかも知れませんし、あるいはまだ「こういう納め方をしたい」という意識が不足しているのかも知れません。 何事にも始点と終点があって、その中で経過していくフレーズの動きがあります。逐次的にしか処理できない音楽では感動を生み出すことができません。 これからは、ひとつひとつのフレーズの意味、音楽の行き先を考えて表現していく練習を繰り返していきましょう。 県大会でもっとも不安だった課題曲については、格段の進歩を遂げました。県大会の時は、「なんとか間違えないように」という感じの残るびくびくした演奏でしたが、今回は、どこが拍の表でどこが裏なのか、どこから動きたいのかなどがわかる演奏になってきたようです。音程も改善されてきました。 ただ残念ながら、ソプラノが高音から入る部分(上のGから動くところ)などが音程が決まらないようです。フォルテでアタックをつけていけば容易に出るはずですが、柔らかく高音から入るのにはその数倍のエネルギーが必要になってきます。もう少し筋力をつけたいところです。 アルトのパートソロの音程が時々不安なようですが、もう少しアグレッシブにいきたいと思います。また、高声部、低声部でそれぞれ追いかけたり重なったりして動く部分をもう少し意識して演奏できるようにしたいと思います。 自由曲については、非常に元気の良い演奏でした。ただ、納まるところが納まらなかった部分が幾つかあり、そのためにもうひとつメリハリがなかったようです。のびのび歌った部分はそのままに、抑えるべきところをきちんと納めていきたいところです。 また、若干、パートバランスが悪かったようです。今回テノールがやや不調であったようですし、ソプラノが一部出しすぎ(出さないより全然いいですが)で、ソプラノ対他パートのようになってしまった部分がみられました。ピアノであるべき部分が納まっていなかったことが大きな原因であると思われます。 今後の目標: 関東大会までの目標に書いた、 ・課題曲に慣れること、苦手意識の払拭 についてはもう充分できていると思います。 時間があれば、まだまだカルテット練習や先日行ったようなグループ自主練習を行いたいところですが、そろそろ11月ですので、他の部分に手を付けていきます。 時々分割して歌っていただきますので、自分の欠点や足りない部分を意識しつつ、よい部分を積極的に表現することを心がけてみてください。 どんなフレーズを歌うのか、をもっと明確にしていきましょう。 フレーズの出だしはもちろんですが、とにかく意識していただきたいことは、「それがどこへ行き着く音楽であるか」ということです。最後の一音を歌うまで、目的意識をもって演奏するべきです。 カデンツの部分については、どのパートがどんな役割を担っているか、もう一度よく考えていきましょう。ゲレーロの曲には頻繁に、高声部同士で二度のぶつかりから解決する、という動きがみられます。高声部は二度の軋みから安定に向かう動きを、低声部は、その時、根音なのか五度なのか三度なのか、和音の中における自分の役割をよく考えることが大切です。 自由曲は特に「表現の幅をさらにつけて」劇的に歌っていきたいと思います。 「O quam gloriosum」は金管楽器のような明るさと輝きをもって、「Ave regina caelorum」はまろやかな明るさでうねり動くことで、それぞれの曲の特色を生かしていきましょう。 全国大会まであと少しです。頑張りましょう! |