第6回演奏会のための『マザーグースのうた』

最終更新日:2002年2月28日


序曲から始まって、いろいろ演出を入れます。
中には、「ちょっと恥ずかしいなぁ」と思っている方もいるかもしれません。それはよくわかります。ほら、私も引っ込み思案だから(^^;)←それがすでにずーずーしい。

しかしですね。ステージ上がってライトを浴びたら、貴女は女優、君はスター。
自分のしたくないこととか、できないことまでやれとはいいませんが、この曲をこの演出でやるのは一生に一回です(多分ね)。それなら、舞台上で照れながらやって悔いを残すより、思い切り楽しんでしまいましょう。

さて、最も肝心なのは演奏の出来なのです。そう。ここは劇団ではなく合唱団ですから。
張り切って演技してくれるアナタ、それはそのままやってください、ええもう思い切り。しかし、ちょっと落ち着いて。息を切らすほどにはじけてしまうと歌えません。そのバランスだけ気をつけましょう。

このステージは、5枚(序曲を入れると6枚)の全く関連性のない絵が回廊にかかっていると思ってください。絶対に前の曲を引きずらないように。演奏上の注意はいままで何度も言ってきました。ここの下の表にも書いています。それを見直していただくことで大丈夫でしょう。
それよりも肝心なのは、その1曲1曲で「どんな絵を見せるか」ということです。

特に、最後の曲、「ほねとかわのおんながいた」。
マザーグースの中で、これと「だれがこまどりころしたの」は、私にとって双璧と言ってもいいくらい好きな詩なのですが(そして不条理さもまた双璧を成すのだ)、この曲はとにかく包み込むように叙情的に歌ってください。
生きて、そして死ぬことへの、諦観と愛情を持って。土に還る人間の現実へのおぞましさと理不尽さをもって。そして、それでもその存在そのものを許し受け入れる温かな気持ちをもって、ステージを閉じで下さい。


ゆくゆくあるいて
2番のテンポ(Ca.108)が標準のテンポです。
 このときが一番曲想がきちんとついているように演奏すること。
 「うたいながら」女声の入りのタイミングをあわせること。

・1番は、テンポを上げて(Ca.120)演奏をmarcatoに変えたもの。
 できるだけ歯切れよく勢いよく歌う。
・3番は、テンポを下げて(Ca.96)かったるく音の上昇下降もわざとだらしなく演奏する。

という意味で、すべて2番の変奏ということになります。
・SoliはSop、Tenから一名ずつ指定しました。Soli.の軽快なメロディのあわせて
 活き活きと 歌う。
ミルクよバターに
ダブルコーラスを指定しました(1月26日に指定、メールにて配布)。
各パートほぼ二人ずつになるので、頑張ってください。
基本的に、Chorus1がテンポをたもつ。Chorus2は、リズムや音程の変化をはっきり示す。

助詞が強すぎます。「ミルクよターにっとくれ、はやくターにっとくれ」大きい字のところがよく聞こえるように・・・(^^;)
 ・練習番号A、C、E にすすむに連れてテンポが上がることに注意しておく。
 ・P-15、16の「ルルル」の入りが遅れる。ぼーっとしていないように。
  Chorus1の「ルルル」はレガートで歌うこと。Chorus2はリズムを活かして
 ・P-17練習番号Eの歌詞についているアクセントをはっきり出す。
 ・P-18練習番号Gの台詞部分は高めの声(歌う声で)出す。
  だんだん高揚して「バターケーキを!」につながるように。
くぎがふそくで
くそ真面目に堅く演奏する。少し軍歌風に子音をこれでもか、というくらい立てる(特に女声が弱い)。

 ・練習番号BでD-durになってから(戦に負けて)からは少しrit.する。
 ・練習番号E 2回目のD-durは大rit.。思い切り荘厳に演奏する。

 ・「くぎが」と「ふそくで」の間にブレスを入れない。「ふそく」の「ふ」が聞こえない。
 ・「うまが」の「う」にもアクセントを入れるくらい強く発音する。

 ・P-17,21の「乗り手は乗れず」の下3声の追いかけ部分「乗れず」は言い切って、
  音楽を一度ぶちっと切る。
 ・P-18,22の「戦に負けて」の男声の追いかけ「負けて」は次の言葉へつなぐ
  (「負けて国を取られた」とつながるようにする)
 ・P-18,22 ベースの「すべて」、アルトの「たった」は思い切り子音を立てて
  聴こえるように言うこと。
ソロモン・グランディ
練習番号Aのバリトン部分は、Soli3人で演奏する(指定済)。

Lentになるところ以外は、ノリよく歌って下さい。身体を動かしてもいいです。
特に練習番号Bの部分は、直立不動にならないように。足を踏み変えたり、踊るくらいの気持ちでやってください。
 ・Soliが歌ってる間のHumは、アクセントをきちんと入れること。
 ・P-22 パパパパパパパラッパ 数を間違えないこと(笑ってるのは誰だ!)。
  ここはfで演奏。

 ・P-22「日曜日に」のsub. pをきちんと活かして歌う。
  P-25の「日曜日に」はmfなので違いを考えて。

 ・P-25最後の小節3拍(上3声)は、指揮をよく見る。
  P-26からテンポ戻すのでベースは遅れない。

 ・P-28 2小節目のアタマの拍で思いっきり言い切る(びょうきーい!っと叫ぶくらい)
 ・P-28,29はテンポを揺らしますので、よく見てすばやく動くこと。
ほねとかわのおんながいた
ソロは決定しました。変更しません。

 ・練習番号A、ベース:ある程度ルーズに歌うのだが、コブシはまわさないこと。
  同 アルト:深い発声で。特に高い音が、かわいらしくならないように。
 ・練習番号A、Bともに、ソプラノのHum,Vocaliseの入りがわかるように少し出す。
  なお、P-38のHumはUに変更。「鐘の音」の「お と」では「O」に変わっているように。
  
 ・P-38 の「踏み入れた時」から音楽が一拍めから動くように変わっていく
  (実際にはP-39に入ってから)。ここは、それを予感させるように歌うこと。
 ・P-39練習番号C、すこしテンポ上げて、音楽が急いてくる感じ。
  下段のTempoIから元に戻って落ち着く。
 ・P-41 「みまわしておんなはみた」の「みた」をfpのようにうたう。
      「よこたわるのを」の「を」も同様

 ・P-41 senza dim.を忘れないこと。
 ・ソロの間のHum.はfpをきちんと入れる。
  ソロの間のテンポは任意にゆらしますので、よく指揮をみるように