2014年神奈川県大会総評 |
審査員講評:なし 指揮者所感:(2014年9月1日団内MLより抜粋) コンクール神奈川県大会お疲れ様でした。 関東大会へは残念ながら進出できませんでしたが、堂々の銀賞受賞です。 職場部門がなくなって二年目ですが、昨年の関東大会銀賞に続き、 この激戦区神奈川県で十分互角に戦えること、金賞まであと一歩だったこと など、成果を出せた大会だったと思います。 当日およびCDを聞いた感想を書いておきます。 課題曲は大変良かったと思います。 あわてすぎず、もったりしすぎず、適度なのびやかさのある安定した演奏でした。 フレーズ終わりや語尾もきれいにおさめていると思います。 惜しむらくは、女声の高音域の音程/音色をもう少し安心して揃えられるように すればよかったかと思います。 しかしその精神性や曲への理解を含めて、とても立派な演奏でした。 自由曲ですが、舞台の上ではとてもいい感じだと思っていました。 みなさん明るい顔で歌い出せていましたし、「O nata lux」の歌い始めには、 思わず感動してしまったくらいです。 しかし細かいところを言えば、まだまだ磨く余地があり、それが残念では ありましたね。 旋律を歌い継いでいくところの安定感がもうひとつ欲しかった。 また、全員がそろう機会が非常に少なかったとはいえ、 男声のみ/女声のみで、和音をはめこむ練習をもっとやりたかったなと 思いました。 曲の雰囲気でいえば、「Lux fulgebit」は、わくわくした感じがよく出ていたと 思います。 「O nata lux」は、もう少しスケールの大きさを感じさせることができたら もっと良かったのではないかと感じます。 特に(練習中もお話ししたように)二番のBメロと三番のAメロを、音量的にも、 精神性としても、「スケールアップした!」ということを見せることができたら 印象も変わってきたのではないでしょうか。 あと必要なのは細かい音程(ぶつかる和音)の安定感ですね。 午後の部は全団体聞いたのですが、やはり金賞をとった団体は、そういうところの 安定感が抜群でした。 我々は、演奏の精神としては、決して引けを取るようなことはないと思いますが、 そういった細かな技術の部分でまだ改善の余地があると思います。 今回、ダメ金(金賞とっても上位大会にいけないことをいいます)を含めて、 金賞を8団体に出し、銀賞を4団体に絞ってきました。 上位12団体を、金賞6(同時に関東大会進出)、銀賞6としても良さそうに 思えますが、金賞団体と銀賞団体には、鈴木成夫先生が講評でお話し されていたような「基本的な技術力」「(完成されたアートとしての楽譜に 書かれていることを)安心して聞かせる力」に差があった、と審査員は 考えたのでしょう。 我々の演奏は、その音程の精緻さでは上位団体に一歩(以上?)譲るところが あったように思います。 これから演奏会準備、また来年へ向けて動き出す際には、そういった部分を 目標にして、伸ばしていけるように頑張りましょう。 |