2009年関東大会講評、感想 |
審査員講評: 1)今井邦男 氏 課題曲:4声のバランスのとれた美しいハーモニーの流れ(?)を中心とした さわやかな演奏。 Piu mossoのテンポの工夫など、もう少し特徴的な(???)の工夫が あっていい。 自由曲:よく(???)れた現代のモテットを端正に演奏されました。 どの作品でもアプローチが同じになっていますが、作風が似ているとはいえ 1曲毎の造型は工夫の余地があります。 註:すみません、何箇所か読み取れませんでした。 2)江上孝則 氏 フレーズの最後でハーモニーが落ちつく際、バスを少し強めにすると安定感が 出てくると思います。 ゆれて(「て」の部分に下線) 3)平松英子 氏 優しいあたたかなハーモニーが届きました! お互いをよく聞きあえていて美しいハーモニーでした。 これからも心のこもったコーラスを歌いつづけてください! 4)堀 俊輔 氏 合唱の基本は出来た合唱団です。ていねいに音符が歌われています。 静けさはとてもいいです。 LaudateはSymphonicなサウンドが欲しい。音符は全体にもっと踊らせないと 表現にはなりません。 5)渡辺三郎 氏 明るく軽い声がすてきです。 支えが足りないのでしょうか。少々音程が上ずる部分がありました(1←課題曲か?) この美しい音色に加えて、アンサンブルの正確さから生ずる厳しさが欲しいように 思いました。 |
指揮者感想: 関東大会お疲れさまでした。 今回は、会場リハまでいろいろ不安が付きまといましたが、本番演奏は大変良い 演奏だったのではないかと思っています。 もちろん、本番ならではのアクシデント的な失敗もありましたし、練習であまりよく なかった部分はそのまま出てしまいましたが、全体的な感じとして、 ・爽やかでのびやかな和音が鳴ったこと ・自由曲最後まで、フォルテを出すという意志力がはっきりしていたこと などが特に良かったと思います。 それに対して、やはり練習回数の少なかった部分、パートメンバーがそろって練習 していない部分はアラが目立ってしまいました。 これから全国大会まであと一カ月と少し、みなさんいろいろと忙しいとは思いますが、 できるだけたくさん練習に参加して、揃って音を鳴らす感覚をつかんでいきましょう。 曲毎のコメントは以下(CDを聞きながらのメモです)。 課題曲: 全体としてやりたいことが見えてきた。もう少し自由に音符を動かせるように、何度も 歌いこんでいきたい。 ・Aパート一回目、良かった。「つぎつぎ」の音程が少々上がらなかった。 ・Aパート二回目、テノールとベースの音程が分裂してしまった。要練習。 「つぎつぎ」はこちらの方がやはり良い。 どちらの回も、アルトとベースのエコー的「もーの」が、ぶつっと切れて聞こえてしまう。 ・Bパート、休符でぶちっと切れすぎる部分が何箇所かあった。 「その風をまた(急に強く光り)〜」以降の和音展開、もう少し精密に。 ・A'パート(吹く風〜)、テノール、旋律的な鳴りがあって良かった。 ・B'パート(吹く風の道に〜)、このあたりからガソリン切れはじめ。 ブレスしていい休符と、ブレスしてはいけない休符があるはずだが、適当にブレス する人がいる。 ・「イ」「エ」の発声の歪が目立つ。 ・Coda部分、要練習。アルト下、バリトンのハーモニー感がない。 自由曲: 1)Hodie ・出だしのソプラノ、良くなった。対してアルトの出だしがまとまりが悪い。 ・四声そろっての部分は毎回安心して聞ける。 ・唯一のフォルテの部分、乱暴になりすぎない、ピアノ部分の音程修正要。 ・Dicentes以降、各パートしっかり歌うこと、次のパートへ音を受け渡すこと。 ・アレルヤの「エ」の母音が浅いのが気になる 2)Sursum ・前半、後半それぞれのパートソロ(ベース、アルト)健闘した。 ・演奏会、県大会に比べて、この曲はあまりうまくいかなかった。 ・前半、ベースからテナーの受け渡しは良かったが、アルトだけアンサンブル から外れている音になってしまっている。その後、アルトから引き継げずに、 ソプラノもバラけてしまった。 ・前半最後、密集した感覚は良かった。 ・後半、フォルテになる部分からCoda直前までの音程をもっと正確にしたい。 3)Laudate ・活き活きとした感じ、明るい響きが出せたことが良かった。 ・出だしのユニゾンがかなり改善された。 ・SopパートソロからTenソロまでの、ハモりパートの音程が揃わない。 ・フォルテ部分は多少音が乱雑になった感もあるが、勢いが良かった。 ピアノになってからの和音感覚の乱れが目立つ。 特に最後の部分は、まだまだそろっていない。ここでいい音を鳴らさないと すべてが崩壊する、くらいの気持ちで演奏したい。 |
団員感想: |