2007年度春合宿
日程:2007年4月21日(土)~22日(日)
場所:川崎青少年の家
練習内容:コンクール課題曲、自由曲の練習(新曲音取り含む)
       練習曲(グレゴリオ聖歌、コラール)、愛唱曲の練習
       ボイストレーニング(Kyrie)
       2007年度定期総会
一日目
 10時
~11時40分
ボイストレーニング
呼吸の練習:片鼻ずつの呼吸。1:1:4の呼吸。藤田式。スタッカートなど。
身体をほぐすことを含め、いろいろな呼吸法を行いました。
発声練習:低音まで深く出す練習、長くて速いスケールの練習を行いました。
Kyrie
ByrdのKyrie最初の1ページをアンサンブルでみていただきました。
 13時~14時 Kyrieと教会旋法(資料①)
グレゴリオ聖歌のKyrie(第9ミサとマリアの祝祭日のための)の最初の部分を歌いました。第1旋法とByrdのKyrieの関係について説明しました。
資料説明:教会旋法(特に第1旋法)について 資料①
和声の解決のためにナチュラルが付く場合、旋法的にナチュラルが付く場合について、分けて考えましょう。
 14時
  ~14時30分
ミサ通常文について(資料②~④)
ミサ通常文に関する説明を行いました。KyrieとSanctus(et Benedictus)について、テキストの発音練習を行い、単語の意味の説明を行いました。
 14時30分
 ~16時10分
Sanctus et Benedictus
Byrdの四声ミサ「Sanctus et Benedictus」の音取り。休憩を挟んで、アンサンブルを行いました。
 16時10分
 ~17時40分
愛唱曲
愛唱曲候補の練習を行いました。
1)神の御子は 賛美歌111番。日本語版。
  和音の構成、アルト・ベースの動く音の役割を考えて歌う。
2)夜のうた 音取り、アンサンブル
3)My Old Kentucky home アンサンブル
  英語の発音練習。「The」と「D」の発音の区別。強く発音される単語とあまり重要でない単語をきちんと分けて歌う。語尾のsをきちんと発音する。
男声の旋律部分を特に重点的に練習しました。

上記3曲は、愛唱曲として採用することにしました。
 19時
  ~20時30分
課題曲の音取り(資料⑤)
Valde honorandus estの音取りを完了しました。
課題曲のテキストについて。ラテン語の発音、単語の意味、聖書の該当箇所を引用して背景の説明等を行いました。
二日目
 9時
 ~11時50分
 12時50分
 ~13時
年次総会
2007年度定期総会を行いました。
 13時~14時 練習曲Ⅰb「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」(資料⑥、⑦)
M.Praetoriusの二部合唱曲をテキストにして、20小節目まで、ドイツ語の歌詞をつけて練習しました。
資料説明:ドイツ語の歌詞の発音、意味。コラールについて。
       コラールが成立するに至る歴史的背景(ドイツの宗教改革)
       英国の宗教改革と課題曲・自由曲の背景。
 14時20分
  ~16時
アンサンブルまとめ
14時20分~15時 Valde honorandus est
15時~16時     Kyrie、Sanctus et Benedictus

課題曲について。
まず前半部分の大まかな流れをつかむこと。中間部のホモフォニックな部分の和音を綺麗に歌えるようにすること。後半、ムジカ・フィクタが連発される部分は、別途丁寧に音をさらっていきます。

自由曲について。
FとCによる第1旋法であることを意識する。合宿中に何度か聞こえた倍音をホールでも鳴らせるようにしたい。和声的解決を図る音を歌うパートは、自分の役割をきちんと認識して音を出すこと。
ダブルバーの直前、Durに展開する和音を決める。
Sanctusについては、まだ音取り段階。これからじっくりと音楽の流れをつかんでいきたい。
合宿お疲れ様でした。
コンクールの課題曲、自由曲の音取りが終了しました。これから6月の神奈川県合唱祭を目指して、まずは課題曲とKyrieを中心に練習を行います。Sanctusは神奈川県合唱祭以降に本格的に取り組んでいきます。

どの曲も、まずは音程をしっかり取ること。次に、ラテン語の発音を丁寧に練習していきます。音をつけずになめらかに発語できるようにしてから、音に乗せていきます。
その後、曲想、テンポ、和音感などを、じっくりと練り上げていきましょう。

愛唱曲については、時々歌っていくようにします。他に候補曲のある方は、どんどん推薦してください。